”タイムパラドックス”(Time Paradox / 時間の逆説)とは、時間旅行に伴って発生する矛盾や変化のことである。
具体的には、時間旅行した過去で現代(相対的未来)に存在する事象を改変した場合、その事象における過去と現代の存在や状況、因果関係の不一致という逆説が生じるということです。
ここで、ひとつの例として、スタートレックにおける”タイムパラドックス”を「惑星連邦とボーグとの遭遇」に注目してご紹介します。
(+1)2366年、エンタープライズDはQにより未知の宇宙域に飛ばされ、ボーグと遭遇しましたが、全く歯が立たず、Qに元の宇宙域に戻された助かりました。。[TNG}
(+2)2367年、ボーグが地球に向けて侵攻してきて、ピカード艦長が捕まりボーグに改造されましたが、残ったエンタープライズDのクルーの活躍で撃退され、ピカード艦長も助かりました。[TNG]
(+3)2373年、ボーグが再び地球に向けて侵攻してきましたが、エンタープライズEの活躍でボーグキューブは破壊されました。ボーグキューブから脱出したボーグスフィアは”時間の渦”を通って、(-1)2063年の地球に向かいましたが、これもエンタープライズEに撃墜され、北極圏に墜落しました。[STARTREK:First Contact]
ここで、ひとつの疑問が湧いてきます。
それは「なぜボーグは地球に向かってくるのか」ということです。
その答えは、スタートレック・エンタープライズ[ENT]で明らかになりました。
(00)2153年、地球の北極圏で宇宙船の残骸が発見され、凍結されていた高度に機械化されたいたヒューマノイド(ボーグ)が発見されました。そのヒューマノイドが宇宙船を乗っ取って地球を脱出し、デルタ宇宙域に向けて”亜空間メッセージ”を発信しましたが、それがデルタ宇宙域に到達するまでは約200年かかることが判りました。[ENT]
つまり、このメッセージに導かれて、ボーグは地球に向かってくるようです。
タイムラインでの流れは (-1) → (00) → (+1) → (+2) → (+3) となります。
(+3)(-1)でボーグ・スフィアが破壊されなければ、(00)で”亜空間メッセージ”は発信されないため、(+2)そして(+3)のボーグの侵略はありません。
ただ、そうすると(-1)以降の地球はボーグの世界になってしまっています???
「侵略自体の始まりが無いのにボーグの侵略が成功してしまう。」
これぞ”タイム・パラドックス”ですね。
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