ゼロから始めるポスター発表(13) 発表内容について(1)表題
さて、これまでポスターの大きさ・レイアウト、そして作成に必要な道具類というように、貼付するポスター周りのお話をしてきましたが、今回からは少し、ポスターの内容のお話をします。
ポスター発表に限らず、口演発表でも、抄録や論文作成でも同じですが、基本的なパターンがあります。
発表する原稿のまとめ方としては、”表題”、”背景”、”目的”、”対象”、”方法”、”結果”、”考察”、”結語”等の流れに沿ったものにする必要があります。
これは学会の演題募集に応募する時に、既に作成はしていますが、改めて実際の発表原稿として、まとめ直しておく必要があるでしょう。
それは一番最初の”表題”についてです。
学会での口演でもそうですが、ポスター発表の場合は特に、この表題が重要になります。
学会に参加した時に、沢山の演題の全て聴いたり、全てのポスターを観たりすることは難しいので、抄録集などで予め自分の聴きたい観たい演題を確認します。
その際、観る側の興味を引く表題でなければいけません。
単純に「自分がしてきた研究」をそのまま表題として記載しているモノもありますが、それではなかなか目を引くモノではありません。
もっと、「どこに着目して何を得たのか」という具体的な事を言い表せる表題を書く必要があります。
それによって、自分のポスターを観てもらう前に、自分の発表に注目してもらうことができます。
ポスター発表でも口演でも、学会の演題募集に応募するその時から、既に発表は始まっているんだ、という気構えで”表題”を考えて下さい。
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